メイン

Book アーカイブ

2000年12月05日

マイブーム

 「マイブーム」という言葉が一時流行りましたが、今でも使うのでしょうか?

 すでに使われなくなった言葉ということで、「ナウなヤング」水玉蛍之丞・
杉本伶一著という本を思い出しました。岩波ジュニア新書でいまさら買うのは
恥ずかしいですが、探したら今でもうちにありました。水玉蛍之丞という人は
当時ホットドッグプレスなどにイラストを書いていた人で、絵を見れば見たこ
とあると思う方も多いのではないでしょうか?今読んでも結構笑えると思いま
す。たぶん。

 さて、やっとマイブームですが、さらに古い話になりますが、「コータロー
まかりとおる!」という漫画にはまってます。最近あちこちで見かけるように
なったブックオフでまとめて買っては読み漁っています。
先日購入したCDラックのおかげで空いた本棚のスペースが、あっという間に埋まっ
ていきます。

 ちなみに第1巻は昭和58年発行となっていました!

2001年02月18日

森ミステリー

森博嗣の最新刊「今夜はパラシュート博物館へ」を読み終わりました。ほとんどの作品は読んでいるのですが、今回の短編集の中にはよく理解できなかった部分がありました。期待したものとはちょっと違ったというのが正直な感想です。今のところ、一番面白いと思ったのは、デビュー作の「すべてはFになる」です。これは、「切れ味の鋭いミステリー」という表現がしっくりときます。まだの方は、是非ご一読を。

2005年01月24日

四季 夏 / 森 博嗣

森ミステリーのシリーズのうち、日本にいない時期に発売されたものをまとめて買ってきました。これはそのうちの一冊です。背表紙に「『すべてがFになる』で触れられなかった真相が今、明らかになる!」とありましたが、そんな内容です。なので、この本を先読んでもよくわからないでしょうし、面白くないと思います。私の細かい点を忘れていてもう一度「すべてがFになる」と読み直したいと思ったくらいです。こういうときに、手元に本がないのがつらいですね。そのような訳でミステリーというより外伝ですね。ミステリーを期待していたので、その点は残念でした。

2005年01月30日

四季 秋、冬 / 森博嗣

四季シリーズの「秋」と「冬」を一気に読みました。本読み出すと止まりません... 次いつ日本に帰れるのかわからないのにこんなペースで読んでいっていいのでしょうか (^^;;

「秋」の方では今までのそれぞれシリーズに出ていた登場人物のつながりが書かれています。「夏」でえっ?と思った一場面が引っかかっていたのですが、それが次の作品の伏線だったのですね。ただ、もっと切れ味の鋭いミステリーを期待していたので、内容的には不満足でした。特に「冬」は、内容自体がよくわかりませんでした。

これらの本をまとめてかったときに、レジの女性が「私も四季シリーズ好きなんですよ」と言っていたのですが、私の趣味にはちょっと合いませんでしたね。真賀田四季という天才科学者の軸にして、今までの話をまとめながら新しい内容も追加ということでどっち付かずの印象でした。もっとミステリー色の濃いものを期待していたので辛口ですが、大好きな作家の一人ですので、次のシリーズに期待します!

2005年02月06日

川の深さは / 福井晴敏

亡国のイージスで一躍有名になった作家です。亡国のイージスはまもなく映画にもなるそうですね。この作家の本は他にTwelve Y.O.も読んでいるのですが、どれも国家、軍隊、工作員などをいう言葉が出てきます。特にこの主人公と亡国のイージスの主人公は重なる部分が多いです。どれも同じような設定なのです。とは言っても、読んでいるうちに引き込まれてどれも結局一日で読んでしまうのですが...

タイトルの川の深さはという言葉もそうですが、川が登場人物の気持ちを表している箇所が何度も出てきます。最初はどうにも暗く濁った川をイメージしてしまうのですが、最後には澄み切った海になっていました。面白かったのですが、やはり亡国のイージスの方がお勧めです。

2005年02月25日

転生 / 貫井徳朗

「慟哭」を読んで気に入った作家です。帯や裏表紙にはミステリーと書いてありましたが、違いますね。心臓移植を受けた大学生が主人公で、もとの心臓の持ち主の記憶が受け継がれているんではないかという疑問から話が展開していきます。この設定がちょっとSFぽいですが、そんなことが気にならずに読みすすめます。別にSFが嫌いなわけではなく、どちらか好きな方です (^^;;

臓器移植のミステリーとか思わずに、青春小説と思って読むのがいいかと思います。話の展開や文章は申し分なく星4つつけたいところですが、裏表紙や帯の説明と内容が違う(売り方が違う?)ので星3つ半です。今度日本に帰ったときには、是非他の作品も買ってきたいと思います。

2005年04月21日

プリズム / 貫井 徳郎

「慟哭」で有名な貫井徳郎ですが、この本もまた良いです。ミステリーは好きですが、こういったタイプのものは、初めて読みました。あとがきや解説を読むと海外で有名な同じような作品があるそうで、作者も意識して書いたようです。帯にあった「犯人探しの迷宮」というのがキーワードですね。星4つです。

続きを読む "プリズム / 貫井 徳郎" »

2005年05月16日

バッテリーII, III / あさのあつこ

なんとなく目に付いた「バッテリー」を文庫版で購入しイギリスにもって行きました。作者がトレンディドラマによく出ていた女優と同姓同名で、また、バツ&テリーという漫画もあったなぁ、なんて事で手に取ったのです。イギリスで読んだのですが、日誌に書くことなく日本に帰ってきてしまいました。本はおいてきたままです (^^;;

なんとなく買った本ですがおもしろかったので、先日平積みになっていたIIとIIIを買ってきてあっという間に読み終えました。タイトルどおり野球の話です、圧倒的な実力を持った中学生のピッチャーを中心として展開していきます。児童書に区分されるようですが、子供よりも大人が読んだ方が面白いような気がします。

単行本では第6巻で完結しているので、早速続きが読みたいところですが、本棚からすでに本があふれている状況ですので、文庫化されるまで、我慢することにします... 我慢するといいつつもお勧めです。

Θは遊んでくれたよ / 森 博嗣

久しぶりに森ミステリを読みました。実はこの作品の前に外伝が一冊発表されています。最近森ミステリにちょっと期待はずれでしたので、初めて飛ばしました。今まで発表されたものはすべて読んでいたのですが...

ミステリの謎解き部分はなるほどなぁと素直にうなずける内容でした。ときどき誰も知らない情報を探偵役の人だけが知っていたことになり、あさっての方からいきなり解決するミステリ(?)もありますが、さすがという感じです。ただ、ちょっと人物が面白くないんですよね。シリーズ初期の西之園、犀川のような強烈な個性の登場人物がいないのがちょっと残念です。この二人は出てくることは出てくるのですが、すっかり脇役で代替わりしてます (^^;;

続きを読む "Θは遊んでくれたよ / 森 博嗣" »

2005年05月31日

深紅 / 野沢 尚

電車で通勤していますので、凄い勢いで本を読んでいます。といっても、自宅の本棚にある本がなんとなく目に付くとその続刊をついつい読んでしまったりしています。しかし、これは今書店で平済みになっている売れ筋の本です。

家族を皆惨殺され、一人残された女性が、犯人にも同年代の娘がいることを知って、彼女に近付いていくという内容です。最初の方は、かなり残忍な描写が多くげんなりしましたが、その後の心理描写に引き込まれていきます。主人公の冷酷な心理とか、あるなぁと思ってしまうんですよね。皆さんそんな一面もあるのでないでしょうか?私だけでしょうか?

野沢尚さん、昨年亡くなっているんですよね。もっといろいろな作品を読みたかったです。

2005年06月29日

流星ワゴン / 重松 清

成田空港で購入し、まだ読んでない本がありました。ちなみに、搭乗手続きを終えたあとにある書店で購入しましたので、消費税はかかりませんでした。

38歳の主人公が同じ年の父親と一緒に、ワゴン(ホンダのオデッセイ)に乗って過去に行くという話です。ワゴンのドライバーも親子で登場し、また、主人公の息子も関係してきます。私はまだ一人ものなので、父親の感覚がわからないのですが、父親でもありまた子供でもある主人公を見ていると、そんなものかなぁと思うこともあり、また私が子供のときを思い出すような場面もありました。

過去へさかのぼる物語はいくつもありますが、この本では基本的に過去を変えることはできないのです。そこが切なく、また未来を知っているがためにさらに切ないものがあります。ただ、最後に希望が見えるところで救われ、後味のいい作品になっています。

お勧め度、星4つです。

2005年08月08日

ゲームの名は誘拐 / 東野 圭吾

東野圭吾は好きな作家の一人で、本屋で平積みになっていたので買ってきました。インターネットや携帯が使われていて最近書かれたものだなぁというのを実感しました。

ミステリーというと普通犯人は誰なのかというのが、大きな謎解きなのですが、これは犯人が主人公です。しかし、もちろんミステリーの範疇です。

 「g@me」という題名で映画化されていますが、原作と大分内容が変わっているそうです。こちらも見てみたいものです。ちなみに主演は藤木直人、仲間由紀恵だそうです。

2005年09月04日

殺人症候群 / 貫井 徳郎

慟哭で有名になった貫井徳郎の作品です。

タイトルから想像されるように、多くの人が殺されますが、その描写がリアルで、「痛い」箇所がかなりあります。文庫本で700ページ以上もある長編で、「痛い」表現が繰り返しでてくるので、読むのを一時ためらうほどでした。ただ、それ以上に読んでいくうちに引き込まれ、結局一気に読んでしまいました。様々な事件が起こっているのですが、それが見事なトリックで最後にまとまります。

登場人物がみな「まとも」ではないのですし、殺人の描写がえげつないので、貫井ファンでない方にはあまりお勧めできません (^^;;

2005年09月07日

劫尽童女 / 恩田 陸

帯には「少女に力は、世界を焼き尽くすのか?」と書いてあったので、宮部みゆきの「クロスファイア」のような内容かと思いましたが、設定は福井晴敏(「亡国のイージス」の作家)の「Twelbe Y.O.」に近いですね。以前読んだ「ドミノ」とは全く違うジャンルですし、いろいろなタイプの作品を書くんですね。

読みやすく、また伏線もあって、あぁ、あのことを言ってたんだなどと、どんどん読み進んでしまいます。ただ、最後は、えっ、これで終わりというくらいあっけなくまとまって(?)しまいました。残りのページがあとわずかなのに結末っぽくないなぁと、思いながら読んでいたのですが、やはりそのとおりでした。最後よくわからなかったし...

話自体は非常に面白かっただけに、個人的にはもうひと盛り上がり欲しかったです。

2005年10月26日

半落ち / 横山秀夫

以前から読んでみたいと思っていた本なのですが、すでに本箱から本があふれています。単行本は入る隙間がありませんので、文庫版がでるのを待っていました。普通に本箱に入れた本の上に平に積んでいくことになりますが...

一言でいうと男の渋さがにじみ出ている本です。そしてその渋さの中心にやさしさがあるのですが。

本を読むのを我慢していたので、もちろん映画も見ていません。ただ、主人公を寺尾聡が演じているのはCMなどで知っていました。読んでいくと主人公が寺尾聡のイメージそのままなのです。いいキャスティングだと思います。

秋の夜長にお勧めの一冊です。

2005年12月04日

魔笛 / 野沢 尚

野沢尚はもともと脚本家ですが、この人の書くミステリーはどれもすごいです。新興宗教のテロが話の軸になっていますが、犯人の独白で書かれています。あらかじめ犯人が分かっているのですが、しっかりミステリーなのです。話も2転3転して、途中で止めることもできず一気に一冊読んでしまいました。

亡くなったのは非常に残念で、もっといろいろな小説を書いて欲しかったです...

2005年12月14日

BAR レモン・ハート / 古谷三敏

先日アマゾンで何冊かまとめて買った本の中の1冊です。一言でいうと酒のうんちく漫画ですね。出てくるもの中で何種類か飲んだことがあります。が、それをまた店で飲むときに話せるかどうか... バーにいく頃には必ず酔っぱらいですから (^^;;

タイトルのレモン・ハートっていうラムがあるんですね。ラムはたいていマイヤーズなのですが、今度レモン・ハート飲んでみます。

2006年01月17日

模倣犯 / 宮部みゆき

全5巻、あっという間に読み終わりました。殺人が冷酷でまた描写がリアルなので読むと滅入ってくる点があります。しかし、それ以上に続きが読みたくなり引き込まれていきます。ただ、ごくごく普通の女性が被害者になっていますので、女性の方は特に読んでいて怖くなるのではないかと思います。

SMAPの中居さんが主演で映画化されていますね。以前中居さんが、ドラマでシリアスな医者の役を演じていたのを思い出しました。あんな感じの役者の顔であれば見たみたいと思います。

タイトルの「模倣犯」はクライマックスでその意味がわかります。

2006年02月01日

みみずくの夜メール / 五木寛之

五木寛之の本のイメージはどうも固そうで、今まで読んだことなかったのですが、タイトルの文庫を買ってみました。家では昔から朝日新聞を取っていますので、掲載しているのは知っていましたが、これも読んだことありませんでした。

実際に読んでみると非常にやわら〜いです。深夜放送のコーナを聞いているくらいのくだけた感じです。通勤の時にさくっと読めました。普段ミステリーを読むことが多いですが、たまにはこういった本もいいですね。

ちなみに、五木ひろしの芸名はは、五木寛之からとったものだそうです。 (^^;;

2006年03月06日

スティームタイガーの死走 / 霞流一

「このミステリーがすごい!2002年度版」第4位とありましたので、買ってみました。この作家は初めて読みますが、私のイメージするミステリーとはちょっと違いました。面白いのですが、お笑いの要素が強くて私にはちょっと...

2006年04月11日

君の名残を / 朝倉卓弥

最近いきなり読書量が減っていますが、久しぶりに読んだ本が「四日間の奇跡」の作者が書いた、平家物語ベースの話です。上下巻で結構なボリュームがあるのですが、読み始めたらとまりません。日本史の授業は睡眠時間だった方ですが、聞いたことのある名前がでてきて、もうちょっと勉強しておけばもっと楽しめたのだろうと思います。

がつがつと読んで行ったのですが、下巻で乱丁に初めてあたりました。

0411book.jpg

よく「落丁・乱丁はお取り替えいたします」なんて書いてありますが、実際にあるんですね。
ちなみに上の写真は携帯で取ってみました。普段携帯で写真撮らないもので (^^;;

レシートはすでに捨ててしまったいたのですが、買った本屋でブックカバーをつけてもらっていたので、何の問題もなく交換してもらいました。まぁ、本屋は出版社に送るだけなので、自分のところでなくてもいいのだと思いますが、違う店で交換してもらうのは、気がひけますよね。

本の内容は、タイムスリップもので、最初は戦国自衛隊のような印象を受けました。一部SF色がちょっと濃い部分もありますが、登場人物の心理面の変化がよくわかります。なんか、偉そうなコメントですが、歴史が嫌いな私でも面白くよめました。お勧めです。

2006年05月28日

噂 / 荻原 浩

車通勤になって、読書量が限りなくゼロに近くなっています (^^;;

「衝撃のラスト一行に瞠目!」という帯につられて買ってみました。
もと一線で働いていたが今は所轄の中年刑事と、年下で階級が上の美人刑事のコンビが主人公ですが、ありがちといえばありがちなコンビですね。しかし、このコンビの描かれ方が面白いです。中年刑事と今時の女子高生とのやりとりも面白いですよ。

ミステリの範疇になると思いますが、ミステリとしてもよくできていて事件が解決する部分も驚きつつも納得できる進み方でした。「ラスト一行」はたいしたことないだろうなぁと思いましたが、やはりすごかったです。がつんと来ました。ミステリ部分は「ラスト一行」の前振りかと思ってもいいくらいです。

お勧めです。是非一読を。

About Book

ブログ「ほいちょい日誌Blog」のカテゴリ「Book」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。新しい順番に並んでいます。

次のカテゴリはComputerです。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type